歯を「白く綺麗にする」のはどの歯科医院でもできます。
しかし、「天然歯」といかに見分けがつきにくい歯を作れるか。
これは、どの医院でもできるわけではありません。
歯を「白く綺麗にする」のはどの歯科医院でもできます。
しかし、「天然歯」といかに見分けがつきにくい歯を作れるか。
これは、どの医院でもできるわけではありません。
「審美セラミック治療とホワイトニングでは何が違うのですか?」というご質問をよく患者様から受けます。「歯を白く綺麗にする」ことは同じなのですが、その「やり方」が異なります。
審美セラミック治療とは、詰め物・被せ物を用いて「歯の色」「歯の形」「歯並び」をより美しくするための治療です。ホワイトニングと異なり、「後戻り」することはなく、白さは永続的に持続します。しかし、詰め物・被せ物を用いた治療となりますので、「歯を削る」必要があることがホワイトニング(薬剤を利用し歯を削りません)と異なる部分です。
どちらの治療にも一長一短がありますが、まずは本文を読んでいただき、担当医と相談することをお勧めします。ホワイトニングに関しましては、ホワイトニングをご参照ください。
審美セラミック治療は非常に繊細な技術を要しますので、ドクターの腕と経験がものをいう治療となります。
患者様にとっては単に「白い詰め物・被せ物」を入れるだけではないのと思われるかもしれませんが、それは違います。
口元の美を獲得するための条件は、「いかに天然歯と見分けがつきにくい歯が作れるか」です。白い歯を作ればいいというものではございません。その歯がお口に入った時に違和感が少なく、全体との色合い・形が調和して初めて「美」の獲得ができるのです。
「人工物」と他人に見破られてしまったら、我々の敗北です。
審美セラミック治療の成功・不成功のカギを握るのは、見えるところだけではなく、見えないところにもいかにこだわれるか。
これがポイントです。
当院が実施している「美の方程式」をこれからご紹介いたします。
単に白く綺麗な人工歯を作るだけが審美セラミック治療ではありません。
当院では、次の10の基準に基づき、審美セラミック治療を行っています。
歯の形態 歯の形態1つで口元のイメージが変化します。カウンセリングで得られた情報をもとに、形態を決定します。 |
顔貌との調和 体の中心ラインを「正中線」というのですが、この線に上下の歯の中心が合わさることで顔貌と口元のバランスが取れることになります。 |
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唇との調和 笑ったときの上の歯の縁を線で結んだライン。緩やかな弧を描くほど女性的な魅力が高まり、水平になるほど男性的な印象になります。 |
歯の特徴付け 歯は皆さんが想像されている以上に複雑な形をしています。この形に近づけることにより天然歯と見分けがつきにくい歯が出来上がります。 |
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性別 男性・女性で理想とされている歯の形というものがあり、その中でもさらに細分化されます。あとでご紹介します。 |
肌の色 肌の色とバランスをとりながら、美しく見える色の濃淡・深み・明度・彩度を微調整していきます。 |
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年齢 個々人の好みによって変化しますが、一般的には年相応の歯の形・色が存在し、それに近づけることで自然な口元を演出します。 |
バリエーション 審美セラミック治療で用いる素材は様々なものがあります。お口の状態・患者様の理想によりそれらを使い分けます。詳しくは料金表をご覧ください。 |
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歯の配列・位置 形・色だけでなく、お口全体のバランスを考えた人工歯の配列・位置も大切となります。 |
相対的歯冠長 黄金比率(1.6、1.0、0.6)に基づき、配列を計算しながら治療を行うことで、バランスのとれた整合性のある形を追求します。 |
色々とありますが、要はこれらすべてを考慮することで、はじめてあなたに調和した、そしてオリジナルの歯が出来上がります。
「拡大鏡」とは、視野を拡大できる装置のことです。視野を約2.5~3倍拡大できます。
審美セラミック治療では、肉眼では見えない領域に如何にこだわるかで、「歯の美しさ」「耐用年数(どれだけ長持ちするか)」を左右します。
当院では、拡大鏡を用いた精密審美セラミック治療を提供しております。これまでに、「せっかく自費の詰め物・被せ物を入れたのにすぐにダメになった」という方がいらっしゃいましたら、ぜひ当院にお越しください。
皆様はあまりご存じないかもしれませんが、詰め物・被せ物は歯科技工所という別のところで作製します。1から100まですべて歯科医師が作るわけではありません。
つまり、いくら歯科医師の能力が高くとも、連携している歯科技工所の能力が高くなければ決してよい技工物(詰め物・被せ物)は作れないということです。
したがって、どの技工所と連携しているかで詰め物・被せ物の良し悪しが変わってきます。当院では、「レベルズデンタルチーム 」という歯科技工所さんと連携し、詰め物・被せ物を作成しています。
総合治療とは、お口全体の美しさ、健康、バランス、機能性を考慮した治療のことです。
例えば、右上の画像の患者様から「前歯2本を審美セラミック治療で白く、美しくしたい」というご要望があったとします。当院では、その2本の歯にセラミックの被せ物をして治療終了とはいたしません。なぜならば口元の美は一部の美しさだけではなく、全体のバランスを考えて初めて達成されるためです。例えば、いくら白い歯を手に入れたいからといって、前歯2本だけ真っ白な歯にした場合どうなるでしょうか?その2本だけ色が浮いてしまい、全体美とは程遠い結果となります。
また、お口の状態によっては、そして患者様が望まれる場合、審美セラミック治療ではなく、部分矯正治療が適していることもありますし、歯肉移植術(歯茎再生治療)やインプラント治療も必要なこともあります。
患者様のご要望をよく伺い、全体美を考慮した治療法をご提案させていただきます。
治療工程の中に「プロビジョナルストレーション」という工程があります。
これは精密に作製した「仮歯」をお口に装着し、審美性・機能性をチェックしていく工程です。
「審美性に問題はないか」「噛み合わせは適切か」「しっかり噛みやすいか」
「長期間機能するものであるのか」などを検証し、不具合がある場合は随時改善し、ドクター、そして患者様が納得されるまで何度もこの工程を繰り返します。
この工程を踏むことで、患者様に適した仮歯が出来上がります。
あとは、その仮歯を忠実に模写した最終の被せ物を作ることで完成となります。
審美セラミック治療は、歯の「色」だけでなく、「形」「歯並び」の改善も可能です。
このようなご要望にはセラミック素材の「詰め物(インレー)」「被せ物(クラウン)」をお勧めします。
一口にセラミックと言いましても複数の種類があります。
詳しくは料金表に記載していますのでそちらをご参照ください。
歯の隙間を改善する方法として「矯正歯科治療」をイメージされる方も多いかと思いますが、審美セラミック治療でも対応が可能です。オールセラミック法(セラミックの被せ物)を利用します。
審美セラミック治療では「歯の形」も変化させることができます。
オールセラミッククラウン法(セラミックの被せ物)を利用します。
歯の形・歯の大きさは、あなたが思っているよりもその人の個性を際立たせます。
ナチュラル型
日本人に多いタイプで、前歯の先端が直線上にある歯と、ない歯とが混在しています。自然な歯並びといえます。口を小さく見せる効果もあり、若々しい印象を与えます。
ストレート型
白人に多いタイプの歯並びで、前歯の先端がすべて直線上にあるので、口元をくっきりと強調することができます。
クローズ型
日本人の女優さんに多いタイプの歯並びです。前歯の先端はすべて直線上にありますが歯と歯に多少の重なりがあることが特徴です。出っ歯を治したい人、女性的な印象をもっと強調したいという人に向いていると言われます。
スマイルライン型
下唇のラインと前歯のラインが平行になっているのが特徴です。世界的に好まれる並びで、ハリウッドスマイルとも呼ばれています。
このように「歯の形」「歯の大きさ」の微妙な違いによって、その人の印象を変えてしまうことがあります。当院では、このようなことも考慮した上でのご提案・治療を行っております。
タバコ、コーヒー、お茶、ワイン、カレーなど飲食物には着色しやすいものがあります。審美セラミック治療でも対応可能ですが、より手軽にできるものに「ホワイトニング(薬剤を使った治療)」や「PMTC(専門器具を用いたクリーニング)」がありますのでそちらをご紹介します。
ホワイトニングに関しての詳細はホワイトニングをご参照ください。
PMTCとは特殊な器具を用いて歯の着色汚れや、歯周病・虫歯の原因となる歯垢・歯石を除去する治療です。歯本来の白さを回復でき、かつ、虫歯・歯周病予防につながります。
詳しくは歯のメンテナンスをご参照ください。