~歯根膜付きインプラント~
2014年05月21日
院長の奥村です。診療をしていてよく思うんです。
もっとこの機能が備わってたらな~って。
歯科材料も技術も日々進化していますが、
まだまだ生体そのものとは距離があります。
インプラントも歯に似ていますが決定的に違うところがあります。
それは歯根膜がないことです。
なんのことやといったところですが
歯と骨の間には歯根膜という組織が存在します。
役割はおもに3つ
①噛む力を緩衝してくれる
②細菌の侵入をふせぐ
③歯に栄養を与える。
です。
こんな頼もしい存在が歯の周りにはあるのですが
インプラントには残念ながらありません。
これがないと
噛む力がダイレクトに骨およびインプラント体に伝わりインプラントの破折、骨吸収につながる。
細菌が侵入してくればとことん組織を破壊していく。
インプラント周辺の栄養供給が乏しいため感染に対する抵抗力がやや弱い。
など不安要素があるため、メンテナンスが重要になってくるわけですが、
先日の勉強会で歯根膜がついたインプラントというものが動物を使った
実験レベルで成功したとの事です!僕たち歯科医師にとって歯根膜の再生は
夢のような話なのですが、それもそう遠くはないのかもしれませんね!!
はやく臨床レベルで応用してみたいものです!!

先日のセミナー会場からの1枚。やっぱり大阪は都会です~。